ベイカレント|企業ウォッチ

最終更新日:2026/10/31 | ベイカレント(6532) | 決算期:2月(IFRS、単一セグメント)。FY2/27=今期
※本ページは会社開示(決算短信・説明資料)と報道に基づく。「試算」は筆者計算、「筆者分析」は筆者の見方であり開示内容ではない。金額単位は億円(百万円を億円に換算・四捨五入)。

サマリー

事業概要:総合コンサルティングの単一セグメント。戦略からIT・DX、生成AIの導入支援までを手がける。高い稼働率と採用による増員で、売上は年率+30%前後で成長している。

主要指標

項目 値 備考
売上収益 FY2/26実績 148,332百万円=1,483億円(+27.8%)
営業利益 FY2/26実績 509(+19.5%) Q3時点の予想510をわずかに下回る(試算)
FY2/27会社予想(据え置き) 売上 1,900/EBITDA 665/営業利益 648/当期利益 481/EPS 323.79円/配当130円
株価 11,825円(2026/10/30終値)。1カ月 +53.8%、3カ月 +64.6%、1年 +53.6%、52週レンジ 3,861–11,825円(試算、Yahoo Finance終値ベース) 52週高値圏
時価総額 約1.76兆円(試算) 11,825円 × 想定株式数約1.49億株
PER(予) 約36.5倍(試算) 11,825円 ÷ 323.79円
EV/EBITDA 約26倍(試算、ネットキャッシュ未控除の「時価総額 ÷ EBITDA予想」) 正式なEVは未確認

投資テーマと論点

  • テーマ:新中計(10/15)は2031年2月期に売上5,000億円、2036年2月期に1兆円を目指す(報道)。AI導入の需要を人員増で取り込む。
  • 論点①販管費(Q1は+65%)の先行投資で、EBITDAマージンが低下している(上期33.1%、前年34.7%)。
  • 論点②粗利率は改善している(58.3%、前年55.4%)。単価と稼働率が持続するか。
  • 論点③PERは36倍まで切り上がった。成長率が鈍れば調整のリスクがある。

直近の要点:上期は売上+35.7%、営業利益+28.5%で、通期の営業利益進捗率は46.1%(試算)。新中計とあわせて評価され、翌日は+17.3%(対TOPIX +15.5pt)。株価は1カ月で+53.8%。筆者分析:4回の決算すべてで株価が上がっており、モメンタムは最も強い。一方で、バリュエーションはすでに長期目標を織り込み始めている。

目次

イベント(過去12カ月)

日付 イベント インプリケーション 株価反応(翌営業日、試算)
2026/1/14 FY2/26 Q3決算 増収率+26.8%を維持 +6.4%(対TOPIX +5.6pt)
2026/4/14 FY2/26決算。FY2/27予想(当期利益は過去最高) ストップ高(日経) +14.3%(対TOPIX +14.0pt)
2026/7/15 FY2/27 Q1決算 純利益+19%が好感された(日経) +5.8%(対TOPIX +7.2pt)
2026/10/15 FY2/27 Q2決算と新中計(2036年2月期に売上1兆円) 長期成長の視界が広がった +17.3%(対TOPIX +15.5pt)

四半期決算(新しい順)

FY2/27 Q2(上期、発表2026/10/15)

項目 上期実績 前年比
売上収益 929.1 +35.7%
EBITDA 307.3(33.1%) +29.4%(前年マージン34.7%)
営業利益 298.9 +28.5%
当期利益 222.1 +28.9%
粗利率 58.3% 前年55.4%
販管費 — +65.9%

受注:受注残の開示なし。ガイダンス:据え置き(売上1,900/営業利益648)。営業利益の進捗率は46.1%(試算)。Q2末配当65円(年130円)。

新中計:2031年2月期に売上5,000億円、2036年2月期に1兆円(ビジネス+IT報道)。前中計の目標は2029年2月期に売上2,500億円、EBITDAマージン30〜40%だった。

Q&A要点:未取得。

筆者分析:Q2単体は売上483.4億円・営業利益154.1億円(試算=上期−Q1)で、Q1から加速した。マージンの低下は採用と新領域への先行投資によるもので、粗利率は改善しているため、構造的な悪化ではないとみる。

株価反応

項目 値
前日終値(発表前日) 8,700円
発表日終値 8,695円
翌営業日終値(2026/10/16) 10,195円
騰落率(発表日終値→翌営業日、試算) +17.3%
TOPIX代替(1306.T)同期間 +1.8%
対TOPIX相対(試算) +15.5pt

FY2/27 Q1(3–5月、発表2026/7/15)

項目 Q1実績 前年比
売上収益 445.8 +29.9%
EBITDA 148.9(33.4%) +19.5%(前年36.3%)
営業利益 144.8 +18.6%
当期利益 107.3 +19.0%
販管費 115.8 +65.0%(報道)

ガイダンス:据え置き。Q&A:未取得。筆者分析:増益率と増収率の差(約11pt)が論点になったが、市場は純利益の増加を評価した。

株価反応

項目 値
前日終値(発表前日) 6,848円
発表日終値 6,383円
翌営業日終値(2026/07/16) 6,755円
騰落率(発表日終値→翌営業日、試算) +5.8%
TOPIX代替(1306.T)同期間 △1.4%
対TOPIX相対(試算) +7.2pt

日経:「3〜5月純利益19%増を好感」して反発。

FY2/26 通期(発表2026/4/14)

項目 FY2/26実績 前年比
売上収益 1,483.3 +27.8%
営業利益 509.3 +19.5%
当期利益 378.4 +23.0%

計画比:Q3時点の予想(売上1,430/営業利益510)に対し、売上は上振れ、営業利益はほぼ予想どおり(試算)。FY2/27予想:売上1,900(+28.1%)、営業利益648(+27.2%)、当期利益481、配当130円。

筆者分析:+28%成長の予想と過去最高益の予想で、ストップ高になった。

株価反応

項目 値
前日終値(発表前日) 4,608円
発表日終値 4,887円
翌営業日終値(2026/04/15) 5,587円
騰落率(発表日終値→翌営業日、試算) +14.3%
TOPIX代替(1306.T)同期間 +0.4%
対TOPIX相対(試算) +14.0pt

日経:「27年2月期純利益が過去最高に」でストップ高。

FY2/26 Q3(9カ月、発表2026/1/14)

項目 9カ月実績 前年比
売上収益 1,059.4 +26.8%
営業利益 351.9 +22.4%

ガイダンス:売上1,430/営業利益510(Q3時点の短信)。Q&A:未取得。

株価反応

項目 値
前日終値(発表前日) 6,828円
発表日終値 6,768円
翌営業日終値(2026/01/15) 7,203円
騰落率(発表日終値→翌営業日、試算) +6.4%
TOPIX代替(1306.T)同期間 +0.8%
対TOPIX相対(試算) +5.6pt

株価データ:Yahoo Finance チャートAPI(6532.T/1306.T)の日次終値を筆者がダウンロードし試算(sources/yf_6532.json, yf_1306.json, sources/reactions_company.json)。TOPIXは指数の日次データを取得できなかったため、TOPIX連動ETF(1306.T)の騰落率で代替(試算・近似)。決算発表は大引け後のため、初期反応は「発表日終値→翌営業日終値」で計測。

未確認事項

  • 決算説明会のQ&A(全4四半期)
  • 新中計の詳細(会社資料の原文。現在は報道ベース)
  • 有利子負債(EV算出用)と自己資本減少の理由(自社株買いか)
  • 人員数・稼働率の開示値

出典

最終更新日:2026/10/31